それまでの良好な兄妹関係に性的な爱情をプラスするだけ。かえでの论理は単纯明快だが、だからこそ强靭に感じられる。
こうしたところが、今のかえでの强さに繋がったのか。総太郎は、そんなことを思った。
「さて、お兄ちゃんの返事は后で闻くとして、今はめいっぱい爱してあげるからね」
かえでは顔を赤くして、総太郎に口を开かせる前にのしかかってきた。さすがに照れがあるようだ。総太郎にも分かるが、兄相手に爱をささやくのは他人同士よりもよほど耻ずかしいだろう。
「かえで、お前」
「何も言わせないからね」
かえでは総太郎に顔を近づけると、そのまま唇を重ねてきた。
ちゅうっ……
「むぐっ……」
いきなりキスされるとは予测しておらず、総太郎は惊く。その唇の柔らかさに心臓が少し跳ねてしまう。
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ここまで来ると、かえでとの性行为は肉亲だからこその照れと罪悪感がかえって兴奋につながってしまっているのが総太郎にも分かる。かえでにもそういう作用は现れているように见える。
(まずい、これはハマると际限がなくなりそうな気がする)
すでにかえでは情热的に総太郎を求めるようになっている。抱きついてきて强くキスをしながら、そのまま総太郎を押し倒した。
「うぐっ」
「んっ、んうっ……」
唇を重ねるだけのキスだが、それだけで充分すぎるほどの兴奋があった。かえでの唇の感触はなめらかで、抱きついてくる体もほどよい柔らかみがある。押し倒されているが、その重みもかえでの存在感を感じられて心地いいほどだ。
そして、ややあってかえでは自分から唇を离した。目の前に、頬を红潮させたかえでの顔がある。普段から分かってはいることだが、充分に美少女と言えるくらいに整った顔立ちだ。
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「な、なんか、すごくドキドキするね」
确かに、と総太郎も内心で同意した。
幼い顷に游びでキスしたことはあるのだが、その顷の児戯のような雰囲気とはまったく违う。互いに男女を意识したキスを兄妹でするのは、独特の背徳感があった。
「ふう、やっぱり幸せだなあ。変な话だけど、こうなって良かったよ。冴华にも少しは感谢しなきゃいけないのかな」
冴华が现れなければ、こういう関係になることはなかった。それを思うと、确かにかえでにとっては喜ばしい変化をもたらした人物でもあるのだ。
「さてと、じゃあそろそろいくよ」
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