つまり、今目の前に居る怪人と生身で戦わなければいけない。
だが、そんな事が出来るわけがない。出来ないからスーツが生まれたのだ。スーツを身に缠うことだけが、怪人と互角に戦うための唯一の手段なのだ。
恐怖に震える手で、腕に装着された変身机具を触る。紧急时、例えば変身の残り时间が少なくなった时や、怪人にやられそうになった时に、周囲の町のヒーローに応援を要请するためのコマンドがあったはずだ。
震えで思うように动いてくれない指で必死にコマンドを打ち込む。普段は意识していなかった为かどうしても手间取る。
それでも、ついに押しきった。后は、决定キーを入力するだけで応援を呼べる。
しかし、命悬けの状况で目的を达成する直前の瞬间。张り诘めていた糸が仅かに缓むその瞬间を、狡猾な怪人が黙って见逃してくれるはずがなかった。
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「こちらを见なさい、ヒーロー」
エコーがかかっているように、声が耳のなかで何度も响き渡る。
后はボタンを押すだけ。それだけで全てが解决に进む。それなのに、何故だかその言叶が鼓膜を震わせた瞬间、全てを忘れて従ってしまった。
なぜ、なに、と疑问を抱く间もなく、目の前の怪人の顔を凝视してしまう。
黒く凉やかな魅力に溢れた双眸、仄かに赤く色づき楚々として可爱らしい唇。真面目な印象を与えるキャリアウーマン然とした服装を大きく押し上げる胸が、ギャップを生みどこか背徳的な感情を抱かせる。
つい先ほどまでスーツ越しに见ていたときと姿は変わらない。それなのに、ずっと美しく官能的に见える女の姿。见た目の美貌に加え、大人の色気というべきか男を手玉にとる悪女の雰囲気というべきか、内から醸し出す魅力というものが格段に强く思える。
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今までも美女だとは思っていたが、直接目の前で见る女の姿は、絶世のだとか、倾国の美女と呼ばれるに相応しい女性としての魅力の顶点にあるようなそんな圧倒的な魅力に包まれている。
今の絶望的な状况も忘れて、思わず女に魅入ってしまう。知らず知らずのうちに、机具にかけていた腕はだらりと垂れ下がり、棒立ちになってただ女に见蕩れてしまう。
「贵方の脳と体は既にウイルスによって掌握済みです。贵方はもう、私の命令一つにすら逆らえない……。いえ、逆らう気になれない」
「私が放つウイルスは相手の眼や鼻から侵入し脳内にアクセス、そして直接脳に私の魅力を刷り込んでいくもの。ただ振り撒くだけでこの一帯を支配出来たものを、目の前で、それも生身の少年が受けてしまえば结果は考えるまでもありません。恐怖や正义の心で最初は耐えられようとも……一度ウイルスに蚀まれてしまえばもはや堕ちる他ありません」
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