かえでの高扬した表情を目の当たりにして、総太郎は苦笑する。
「嬉しそうだな、当主の座を夺われるかもしれないってのに」
「そりゃもう、わたしはこの瞬间を待っていたんだから」
かえでは道场の中央にゆっくり歩いて移动すると、総太郎を待ち受けるように构えを取る。
「さあ、早速やろうか。お兄ちゃんが胜ったら、当主の座はもちろん返すし、わたしのことをいくらでも好きにしていいからね」
「あのな……まあ、俺なりに好きにさせてもらうけどな」
「で、わたしが胜ったら、またあの日みたいにえっちなことをさせてもらうから」
さすがに突っ込みを入れる総太郎であったが、すぐにため息をついて
「それだけか?」
「え?」
「俺のことを恋人として自分のものにしたいと、三年前はそう言っていたはずだが? 俺のことをそばに置くような条件を课さなくていいのか?」
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総太郎がそう言うと、かえではふっと息をついた。
「そうしたいと思ってるけど、どうせお兄ちゃんのことだし、わたしが胜ってもまた旅に出るでしょう。わたしとしてはお兄ちゃんと胜负ができればいいから、そこまでは望まないよ」
「お前が望むなら、今日ここで负ければ俺はこの道场で师範代としてやっていくことも考えている」
総太郎の言叶に、かえではあっけにとられたようだった。
「え……」
「もう充分、武者修行はしたからな。この胜负が终われば、どんな结果だろうと俺は纳得して受け入れるつもりだ。お前が当主としてやっていく上で、俺も力になりたいと思っている」
兄の言叶ひとつひとつが、かえでには福音のように响いたのか。その目の辉きがどんどん増していくのが総太郎にも分かり、笑みを浮かべる。
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「嬉しそうなところ悪いが、俺が胜てば逆の立场になるからな。すべてを失って、以前のように俺の下风に立つ、その屈辱を受け入れてもらうからな」
「……いいねぇ。そのリスクと、胜ったときのリターンの大きさ、どっちもすごく心跃るよ」
かえでは大きく息を吐いた。
「面白くてわくわくするよ。お兄ちゃん、この胜负、わたしは何が何でも胜ってみせるから。お兄ちゃんを师範代として、そして夫としてそばに置く、そのために今まで培ったすべてをぶつけてみせる」
「それがお前の望みか、いいだろう。お前が胜てばどちらも叶えられる」
ことここに至って负けたならば、総太郎もかえでと结ばれることに抵抗する気はなかった。
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