「确かに、かえでちゃんにとってはずっと自慢のお兄ちゃんだったもんね」
「そういうところは、私とは违うわね。私も兄さんのことは大切に思ってはいるけど、実际に顔を合わせると结构さっぱりしたものだし」
思春期顷からは异性なら自然と距离を置くことも多いだろう。凉子もあまり家庭环境は一般的なものではないのだが、それでも兄との関係は普通の兄妹の範畴内のものであった。
「なるほどねー。でも、かえでちゃんも异性として意识したのは最近みたいだし、何かきっかけがあったんだよね?」
「きっかけ、っていうと色々あると思うんだけど、最初に意识しちゃったのはわたしと凉子さんと晴香さんで脱衣麻雀をしたときのことかなあ」
「なにそれ面白そう」
あの年の夏休みに総太郎を含めた四人で会议のようなことをした日があった。そのときに麻雀をしたのだが、総太郎は负けたため、かえで达の前で全裸にされた上に晴香の手コキで射精までさせられたのだ。
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かえではそれを间近でまじまじと见てしまった。そうしたことを説明すると、舞はなんともいえない笑みを浮かべる。
「そのときからえっちな目を総太郎に向けるようになっちゃった感じなんだ?」
「どうなんだろ……なんていうか、最初は席を外そうかなって思ったんだけど、つい目が离せなくなっちゃって。お兄ちゃんが女性恐怖症になってから、いろんな女の人とえっちなことをしてたみたいだし、そのことでもともと好奇心持ってたのかも」
かえでの心理にも原因があり、兄の射精するところをしっかり见てしまったというわけだ。
「で、それがすごくいやらしくて、ドキドキしちゃって。今思うとあれがきっかけだなって」
凉子は少し苦い顔をする。
「そのときのことが原因かなっていうのは、少し思っていたのよね。だから私には责任の一端があるわけで」
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「ああ、だからかえでちゃんのことをそんなに怒ってないんだ」
「……そうね」
微妙な返事の仕方を凉子はした。含むものがあるようで、それが分かったのかかえでが凉子に目を向ける。
が、実际には舞に声をかけた。
「で、こんなところで満足かな?」
「うん、いろいろ纳得いったよ。お兄ちゃんに恋しちゃうってのは色々大変なこともあるだろうけど、あたしは応援してるからね」
「ありがとう、舞ちゃん」
それ以上は舞も突っ込んだことを闻く気はないようだ。彼女もかえでが神仓流に身を投じてからのことは事情を何となく知っていることもあり、きっかけを闻いたことで充分だったのだろう。
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