「ひ、ひうぅっ……」
そんな感覚の中、うつろな目をしながら総太郎はぱたりと四肢を投げ出す。もう体中に力が入らなかった。
「はぁ、はぁ……ふうっ、よかったよー、お兄ちゃん。って、完全にダウンしちゃってる? ちょっと気持ちよくしすぎちゃったかな」
ぺろりと舌を出してみせると、かえでは体を前に倒し、総太郎の首に抱きついてくる。そうすると、自然と顔同士が至近距离に近づいた。
「わたしを気持ちよくしようとしてくれてありがとね。こんな一方的なセックスなのに、それでもわたしを気遣ってくれるのは、お兄ちゃんらしいなって思うよ」
「あ……」
そして、かえでは唇を重ねてくる。
ちゅうっ……ちゅっ、ちゅぷっ……
「むぐ……う、っ……」
粘膜の感触が心地いい。惯れ亲しんだかえでの匂いを感じても、もう肉亲の情と异性としての兴奋が混じり合った独特の爱情が涌いてきて、昔のようにはもう感じられないような予感がした。
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かえではキスをしながら、再び腰を沈め、腰も小刻みに动かし始める。
「ん、んっ……ちゅっ、んくっ……」
ぎこちないキスだが、相手の唇をねぶろうとする意思の强さはかなりのもので、激しい感情が伝わってくるようだった。
そして、総太郎はかえでの体の感触を全身で感じながら、キスの心地よさに酔うようにして再び絶顶する。
びくっ、びくっ……
総太郎のペニスからはもう精液は出なかった。かえでの骑乗位によって完全に搾り取られてしまったのだ。
(だ、だめだ……もう、セックスではたぶん、一生こいつには胜てない気がする……)
じんわりと唇と膣から伝わる快楽に身をゆだねながら、総太郎はそんなことを思うのだった。
「ふー、気持ちよかったぁ」
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セックスが终わり、少ししてようやく落ち着いてくる。総太郎はさすがに完全に体力が尽きてしまっていたが、その感覚は心地のいいものだった。
かえでも同じ布団の中で裸でくっついているが、セックスの后とはいえ妹であるだけに安心感が先立つ。后戯の感覚だけならば、今までのセックスの中でも良いものだった。
「ねえお兄ちゃん、どうかな。セックス、気持ちよかったでしょ?」
「まあ、な……」
「あれだけ乱れてたもんね。これで、わたしもお兄ちゃんを悦ばせてあげられるってことは証明できたし、少しは恋人としてふさわしい女になれたかな」
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