(初心な事………)
瞬きをする一瞬に音もなく近づき、腕を掴む。
「なっ………」
どうやって近づかれたのかもわからないのだろう。
目を白黒させ、あたふたとしている様が、见えずとも手に取るようにわかる。
慌てて振り解こうと力を笼める。
さすがは新宫党と思わせる膂力だ。
だが、させない。
まだ武骨さを感じさせない手を、襟の中に引っ张り込み、乳房にめり込ませる。
「っっ………!」
息を饮み、硬直する氏久。
その初心な反応からすると、女に触れたことすらないに违いない。
その懐に潜り込み、もう一方の手を股间に当てる。
思った通り。
若き一物は隆々と勃起し、ふんどしはぬるぬると濡れていた。
闻き耳を立てながら何をしていたのか、これでは隠しようもない。
「お部屋に参りましょう、氏久様。そこでゆ~っくりと、お话致します?」
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耳元に唇を寄せ、热い吐息を吹きかけ、一物をゆるゆると扱きながら嗫く。
角都を振り解こうと全身に込めていた力が、すーっと抜けていった。
案内された氏久の居室に入るなり、角都は着物を脱ぎ捨てた。
「ぁ………」
氏久が呆けたような声を上げる。
见えずとも、その视线が自分の裸体に注がれていることを肌で感じる。
さすがは亲子と言った所か。
诚久の前で初めて裸身を露にした时とそっくりの反応だ。
きっと同じような阿呆面を晒しているに违いない。
その顔を见てみたいという気持ちが、少しだけ涌いてきた。
「な、何を………」
「何を、されたいですか?」
擦れた声音に、ふ、と笑みを向けつつ首を倾げて见せる。
「な、何を………」
氏久の声音が动揺する。
どんな想像を、その脳裏で缲り広げている事か。
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豊満な肢体を见せつける様にくねらせながら、ゆっくりと近づく。
氏久に逃げる気配はない。
ごくり、と生唾を嚥下する音が、どくどくと高鸣る鼓动の音とともに闻こえてくる。
紧张に强张る身体を包み込むように抱き缔め、おもむろに唇を重ね、ねっとりと舌を络め、たっぷりと唾液を流し込む。
氏久の体を妖艶に抚で擦り、女体の柔らかさを堪能させ、甘い香りをたっぷりと吸わせてやりながら紧张を解し、着物を脱がしていく。
「あ、ふあぁぁぁ……?」
裸の胸を擦り、乳首を弾いてやるだけで、ふやけた喘ぎ声を漏らす。
(他爱もない………)
内心で呟きつつ、弾力のある若々しい筋肉に覆われた瑞々しい肢体を押し倒していく。
「氏久様?私と父上の痴态を盗み见て、何を期待されていたのですか?」
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