「おはよ、グレン!」
「ああ。今の、カーミラ班か?」
「うん。これから巡回だって」
「何かを受け取っていたように见えたが」
目敏く何かを见つけていたらしいクレティアンの指摘に、アーサーがほんのりと頬を染めながら、后ろ手に隠していたものを表に出す。
「弁当?」
「うん、リズが昨日のお礼にって……へへ」
カーミラ班の补助魔导士リズ?ウェッジウッドはアーサーの幼驯染だという话だったが、
「嬉しそうだな」
「仲が良いのは良い事だ」
「えへへ、うん……」
嬉しそうに笑っているアーサーを见るにつけ、どうやらただの幼驯染と言う訳ではないようだ。
「カーミラさんとティナさんも、二人に何かお礼をしたいって言ってたよ」
「そうか」
クレティアンは仅かに鼻の头を动かした后、何も言わずに【ゲート】とは反対侧に歩き出す。
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「あれ、今日は巡回じゃないの?」
その后に続き、弁当をそれはそれは大切そうに鞄に仕舞いながら、アーサーが首を倾げる。
クレティアンは手元に投影画像を浮かび上がらせる。
「今日の目的地は18番街。仕事内容は贷出本の回収だ」
「贷出本の回収かぁ」
任务の内容を闻いて、アーサーは如実に安堵の色を浮かべる。
戦闘がほぼ漏れなく付いてくる巡回と比べれば、返却期间を过ぎてしまった借主の元を访れて本を回収する方が、遥かに楽だ。
アーサーが安堵するのもわかる。
だが。
(戦闘がないと、経験値が稼げないな………)
それは、グレンにとっては死活问题だった。
***
大魔道図书馆があるのは、トリスタン王国の王都トリスタンである。
より正确に言えば、遥か昔にできた大魔道図书馆の周囲にやがて人々が住み始め、町となり、トリスタン王国の建国に际して、トリスタンと名を改められたのである。
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500年前に建国されたトリスタン王国は大陆北方の雄国クロフォール王国の沖合西方300㎞の位置にあるエールタニア岛と周辺の岛屿を领有する王国で、人口は约3,000万人。
そのうち、200万人が住む王都トリスタンはエールタニア岛の南方、南は海に面し、北?东?西には山并みが连なる要害の地に在る。
北へ进むほどになだらかに标高が上がっていく坂の町で、三重の城壁を巡らせた鉄壁の要塞都市でもあった。
大魔道図书馆は街の最も奥にして高台にある『北区』に位置し、その南には大魔道図书馆を守るかのように耸え立つ王宫や大圣堂、贵族の屋敷が并ぶ『中央区』がある。
『中央区』の西侧にある『西区』には国家の中枢でもある官庁が立ち并び、东侧の『东区』には军関连の施设が集まっていた。
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