「やっぱりな………」
と、呟いたちょうどその时、こつん、こつん、という足音が闻こえてきた。
阶段を降りるような足音が、扉の向こうからゆっくりとこちらに近づいてくる。
これも、俺の知る馆长室とは异なる点だ。
あそこには、阶段などはなく、あるのは【ゲート】だけだったはずだから。
暂く待っていると、先ほどはびくともしなかったドアノブが回り、锖びた蝶番が奏でる不快な金属音と共に、扉がゆっくりと开いていく。
「……本当にあったんだ……」
そう呟きながら、おずおずと部屋に足を踏み入れてきたのは、金髪碧眼の、上质な绢の服に身を包んだ美少年だった。
「ここが、【第0书库】……シンクレアの言った通りだった……」
美少年は、俺には気づく様子もなく、その傍らを素通りして、少女に近づいていく。
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「君が、“始まりの使徒”?」
そう呼びかけられて、ぴくり、と少女の华奢な肩が震え、无感情な眼差しを美少年に向ける。
「………谁?」
「僕はシグルド。シグルド?ド?トリスタン」
美少年が胸に手を当て、片膝をついて恭しく名乗る。
シグルド?ド?トリスタン。
その名前には闻き覚えがあった。
书名も内容も覚えていないが、まだ孤児院に居た顷、育ての亲で、剣の师匠でもあったシスター?アリシアがよく话してくれた冒険物语に出てくる名前ではなかったか。
トリスタン、と言う家名からして、このトリスタン王国の王族に连なる身であることは间违いない。
「君の名前は?」
「名前……?」
シグルドの问いに、少女が不思议そうに首を倾げる。
「ないわ」
「ないの?どうして?」
「谁も、私を呼ばないから」
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「そうか……ずっと、ここで一人だったんだもんね……でも、困ったな」
「どうして?」
眉间に皱を寄せるシグルドを见上げて、少女がきょとん、とした表情で问う。
「君をなんて呼んだらいいのかわからないから」
「呼ぶの?私を?」
不思议そうに、目をぱちくりさせる。
「呼ぶよ。ずーっと、君を探していたんだから。今日、渐く、ここに来ることが出来た」
「そうなの」
「うん。そうなの」
「…なら、贵方が决めて?」
「君の名前を?」
「うん」
「う~ん………」
美少年シグルドは腕を组み、少女の全身を见つめ、
「―――シャノン」
「シャノン?」
「そう。君の青い瞳。きっと、光の下で见たら、きらきらと辉きそうだから。それに、君はとても贤そうだから」
「シャノン……シャノン……」
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