「もう一度质问します。もっと好きに、なりたいですよね?」
「はい......」
そう答えた。そうとしか答えられなかった。笹岭さん。ふともも。匂い。甘い。好き。头の中はそれだけで、他のことは何も考えられなかった。
「うんうん。えらいこ、えらいこ。无理して聴こうとか、おまじないにかかろうとか、考えなくていいからね。头をらくに......らくーにして、ただ私の声を受け入れてね。それじゃあいくよー」
『君は私のふとももが大好きになりました』
『私のふとももが大好きな君は、私のふとももがちらつくと何事にも全然集中できません』
『私のふとももが大好きな君は、私のふとももから目を离すことができません。ふとももが揺れるとそれを目で追ってしまいます』
『私のふとももが大好きな君は、私のふとももが视界に入ると次第に兴奋していきます。射精のことで头がいっぱいになります。絶対に勃起してしまいます』
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「うあ......」
いつもより低く静かな笹岭さんの声が、身体にじぃんと响き渡って、ゆっくりと染み込んでいく。けど、それを言叶として受け取ることができなかった。脳に届く前に身体のどこかに吸収されてしまったようだった。
「はい、おまじないおしまい。ね、だしたい?」
不意に、いつものトーンの笹岭さんにそう闻かれる。今度は言叶がはっきりと认识できる。出したい。何を。分からない。すごく身体が热い気がする。强いもどかしさを感じる。
「射精......したくない? びゅー、びゅうーって」
言われて自分の欲に気づく。もどかしさの正体に気づく。いつの间にか射精したくてたまらなくなってる。全身の热と血がそこに集まって、何かを押し出そうとする。自分の身体とカーペットの间でそれがどんどん大きくなるのが分かる。もう痛いくらいに张り诘めてる。下着の中で軽く擦れるだけで甘く疼いて声が出そうになる。それを荒い吐息で误魔化す。误魔化すたびに笹岭さんの匂いが肺の内侧でさらに浓度を増す。
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「ふふ。息、止まんないね。だしたいんだぁ。でもだぁめ。出すのはもうちょっとだけおまじないかけてから。ね?」
また彼女の言叶に身体が従う。今すぐにでも情けなく床にそれを擦り付けて出してしまいたい。そんな欲がどれだけ大きくなっても俺の身体は动かない。彼女に许されていないからそうすることができない。
「それじゃあ君に、もう一度おまじないをかけます。またらくーにしててね。ぼーっとしたあたまで、ぼーっと聴いてようねー」
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